やみの空洞の中に掻き消えたのは蝙蝠。闇夜に浮かんだのは白鷺の幻想。暗がりの海に沈んだ人喰鮫は闇を食む。ざわりと草木に匿う蟷螂。ゆらりと佇む紅い蝶々。ひらりと舞ったのは蜜蜂。三つの刻宴の刻には狂犬が震え啼き、空洞の傍らには川獺が住む。満月の下に眩しげに目を細めたのは海亀。紅の隣にただたゆたう鴛鴦。どこか淋しげなひとつの人鳥の影。
月夜羽ばたいたのは、たった一羽の揺ぎ無き鳳凰。
(真庭忍軍へ愛をこめて!)
シリアスに見せかけてほのぼのしてたりするお話が多いです。
シリーズと銘打ってありますが、順番に読んでいくのが良いかと。